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Vリーグ レポートBから読み取る試合内容 (1)
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2022/3/5・3/6の試合
2022年3月5日(土)・6日(日)に開催されたホームゲーム2試合分のレポートBから、どんな試合内容だったかを元バレーボール選手・浅津ゆうこさんに分析してもらいました!
レポートBの数字から読み取れる試合の流れから勝敗を決めたポイントまで、元選手目線で解説します。
レポートBの読み方や試合の振り返りなどの参考にしてくださいね。
2022年3月5日VS 埼玉上尾メディックス
ポイント①(上図[1] : 緑色部分)
各チームの技術成績を見ると、ヴィクトリーナ姫路・埼玉上尾メディックスのアタックの総打数は僅差でしたが、決定率に5%以上もの差があります。
サーブの効果率やサーブレシーブの成功率はヴィクトリーナ姫路の方が高く、守備の面では優勢だったと読み取れますが、アタックの決定打数の差が勝負を決めたと推測できます。
ポイント②(上図[2] : 赤色部分)
ヴィクトリーナ姫路はアタックの得点(54点)に対して、失点(14点)が多く、埼玉上尾メディックスは得点(66点)に対してミス(11点)が少なかったのが、決定率の差にも出てきているのかなと感じました。
この試合では、リベロを、レセプションとディグに分けて使用したのも守備の面では優勢だったと思います。
3月5日の試合総評
レポートBを見る限りでは、アタックの決定率、サーブの効果率、ブロックの本数が埼玉上尾メディックスの方が良かったので、ヴィクトリーナ姫路は劣勢になってしまったのではないかと思います。
サーブレシーブの成功率はサーブレシーブの成功率は埼玉上尾メディックスより良かったものの、そこからの攻撃がなかなか決まらなかった印象です。
2枚替えで出場した #7 堀込選手 のサーブの効果率が高い(16.7%)のは、直接得点にはならずとも、相手を崩すサーブを打っていたと思われます。
堀込選手のサーブにも今後注目です!!
2022年3月6日VS 岡山シーガルズ
ポイント①(上図[1] : 緑色部分)
フルセットまで持ち込んだ本試合。アタック・バックアタックの決定率や、サーブの効果率、サーブレシーブの成功率を見ると、ヴィクトリーナ姫路の方が優位に見えます。
どこに敗因があったのか、各チームの選手成績をくわしく見てみましょう。
ポイント②(上図[2] : 赤色部分)
ポイント①でも述べたように、アタック決定率はヴィクトリーナ姫路の方が優位に立っています。
しかし、アタック得点(75点)に対してミス(失点:20点)が多く、なかなか点が取れなかったのかなと思いました。
サーブの効果率(10.5%)は良いにも関わらず、ミス(失点:5点)が多いため、相手を崩せていても相手に得点を与えてしまっている可能性があります。
しかしながら、勝負するサーブやサーブポイント(サービスエース)をとるサーブを打っている可能性もあるので、チャンスサーブを打つよりは攻めた姿勢で良いと思います。
2022年3月6日の試合総評
レポートBだけを見てみると、ほとんどの数字が岡山シーガルズよりも上です。
ヴィクトリーナ姫路は、本試合では特に失点が多かったため、そこの部分が少なければ勝敗は変わっていたかもしれません。
本レポートBからは、数字が良いから勝てる、悪いから負けるということでもないことが分かります。
レポートだけではわからないことがたくさんあるので、ぜひ試合会場に足を運んで、選手がどんなプレーをしているのか、見てみてください!
TEAM | 勝 | 負 |
---|---|---|
1大阪マーヴェラス | 20 | 4 |
2デンソーエアリービーズ | 21 | 5 |
3ヴィクトリーナ姫路 | 17 | 7 |
4NECレッドロケッツ川崎 | 16 | 8 |
5埼玉上尾メディックス | 16 | 8 |
6SAGA久光スプリングス | 17 | 9 |
7Astemoリヴァーレ茨城 | 14 | 10 |
8東レアローズ滋賀 | 13 | 13 |
9PFUブルーキャッツ | 10 | 16 |
10クインシーズ刈谷 | 9 | 15 |
11岡山シーガルズ | 8 | 14 |
12KUROBEアクアフェアリーズ | 9 | 17 |
13アランマーレ山形 | 2 | 24 |
14群馬グリーンウイングス | 0 | 22 |