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Vリーグ レポートBから読み取る試合内容 (2)
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- Vリーグ レポートBから読み取る試合内容 (2)
2022/3/19・3/20の試合
2022年3月19日(土)・20日(日)に開催されたホームゲーム2試合分のレポートBから、どんな試合内容だったかを元バレーボール選手・浅津ゆうこさんに分析してもらいました!
レポートBの数字から読み取れる試合の流れから勝敗を決めたポイントまで、元選手目線で解説します。
レポートBの読み方や試合の振り返りなどの参考にしてくださいね。
2022年3月19日 VS トヨタ車体クインシーズ
ポイント①(上図[1] : 緑色部分)
先週の試合よりミスが減ったヴィクトリーナ姫路が1セット目を先取するも、1-3で敗れた本試合。
ヴィクトリーナ姫路とトヨタ車体クインシーズの技術成績の合計を見比べると、打数・得点・失点に大きな差は無いことがわかります。
ポイント②(上図[2] : 赤色部分)
個人成績を見ると、アウトサイドとミドルのアタック決定率が良かったと思います。
チームのサーブレシーブの成功率(52.2%)が相手(60.6%)よりも少し低かったので、相手のサーブに押されたのではないかと推測できます。
内定選手の#18 古市選手が初スタメンだったにもかかわらず、決定率も良く、チームに貢献していた印象です。
3月19日の試合総評
今回は、レポートBだけでは内容が読み取りづらい試合だと思いました。
先述したとおり、アタックの決定率やミスの数など、数字の部分では両チームにほとんど変わりはありません。
しいて言うなら、サーブレシーブの成功率がヴィクトリーナ姫路の方が低いくらいです。
点数も接戦で負けているので、私の推測では、決めたいときに決めきれない・ここぞという時の一点が取れないなど、レポートの数字では現れないところに敗因があったのではないかと思いました。
2022年3月20日 VS KUROBEアクアフェアリーズ
ポイント①(上図[1] : 緑色部分)
ヴィクトリーナ姫路が勝利しましたが、ミス(失点:21点)がKUROBEアクアフェアリーズ(失点:10点)よりも倍くらい多い結果でした。
ミスを減らしより安定した試合運びが今後の課題かと思います。
ポイント②(上図[2] : 赤色部分)
個人成績を見ると、センターのアタック打数がいつもより多かったので、相手は攻撃を絞りにくかったのではないかと思いました。
相手のアタック決定率(25.9%)が低いことから、ヴィクトリーナ姫路のディグが良かったため、なかなか決まらなかったのではないかと推測できます。
2022年3月20日の試合総評
ヴィクトリーナ姫路のアタック決定率(41.9%)が良く、相手のアタック決定率が低いので、ヴィクトリー姫路の攻撃・ブロックとレシーブのシステムがうまくいき、相手がなかなか決められない場面が多かったのではないかと思いました。
また、3月19日の試合もそうでしたが、#19 福井選手がレシーブ要員として毎セット出場することにより、サーブレシーブ、ディグがより安定したのではないかと感じました。
スタメンで出ている選手はもちろん、途中から出てくるメンバーが自分の役割をしっかり果たすことによって、チームの雰囲気や流れも良くなります。
途中出場の選手にも注目してみてください!